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応募したくなる求人へ! ~わかりやすい求人で、より良い人材の確保を目指しましょう!~


ハローワークでは、皆さまからいただきました求人の内容を、「求人票・求人情報」という形で、お仕事を探している求職者の方々にご提供し、貴社のご希望に合う方をご紹介しています。

ところで、求職者の方々は、求人票・求人情報に記載された条件などのうち、どの点を見て応募を決めているのでしょうか。企業がさまざまな採用基準を持っているように、求職者の方々も、賃金や労働時間といった待遇面だけではなく、「仕事の内容」、「企業理念」、「教育訓練」といった点も含めて総合的に判断しています。このため、求人票・求人情報には、貴社と求人内容の魅力を十分にアピールし、採用したいと考えている人材像を正確にわかりやすく示すことによって、貴社の求人情報が多くの方の目にとまり、応募者を増やすことにつながります。

このページでは、貴社の魅力や、採用したいと思っている人材の条件、仕事内容などについて、求職者の方に具体的なイメージを持ってもらえるよう、求人票・求人情報を作成する際のポイントについて解説します。

POINT1 会社の特長欄を活用しましょう

「会社の特長」欄を活用して貴社をアピールしましょう。貴社の経営方針、教育訓練制度、職場の雰囲気、代表的商品の評判などを記入・入力して、貴社の魅力をお伝えください。

【記入・入力例】

  • 「当社は◯◯で有名な企業ですが、“環境にやさしい企業”を目指して、日々技術開発に取り組んでいます。」

  • 「少数精鋭で県内業界ではトップクラスの業績をあげています。」

  • 「取引先に大手企業も多く、業績は安定しています。」

  • 「少人数ですが、社員個々の実力が十分発揮でき、年功序列に関係なく昇進やスキルアップができます。」

  • 「家庭の都合による勤務時間の調整が可能で、仕事と育児を両立している社員も多数います。」

  • 「60歳以上の方も数多く活躍しており、みんながいきいきと働いている職場です。」

  • 「テレビ番組でも紹介された、◯◯でおなじみのイタリアンレストランです。」

POINT2 仕事の内容を詳細に記入・入力しましょう

ハローワークで求職者の方々からよくご質問いただく項目のーつが「仕事の内容」欄です。職種名や仕事内容、必要な資格・経験などが具体的に記入・入力されていることで、求職者の方々の疑問やとまどいを軽減し、応募者が増えることにつながります。また、正確で詳細な記入・入力は入社後の定着率にも影響します。貴社か必要としているのは「どんな仕事ができる人材」なのかを、応募される方の目線に立って詳細にわかりやすく記入・入力してください。

具体的な事例で見てみましょう。

求人票・求人情報の「仕事の内容」欄について、2つの事例を比較してみましょう。

どちらの求人がより多くの求職者の方に注目され、応募を検討されるでしょうか。

視覚的アピール

求人票・求人情報Aは、営業を行うことはわかりますが、どのような製品を扱うのか、どのような顧客への営業なのか、新規開拓が必要なのかなどが記載されていません。求職者の方々も、これだけの情報では、仕事の内容がわかりにくいため、応募をとまどうことが予想されます。

これに対して、求人票・求人情報Bは、扱っている製品や顧客層、営業地域などが明確に記載され、さらに社用車の使用や必要な営業経験もわかるので、求職者の方々にとって、就職後の仕事のイメージがわくため、応募への不安を解消することができます。

実際に「仕事の内容」欄の充実度と応募状況の関係を調べてみると、記載内容が少ないと応募者が少なく、記載内容が充実するに従って応募者が増えるといった結果も出ています。

求人票・求人情報Bの記載を参考にして、仕事内容を詳細にわかりやすく記入・入力してください。

誰でもなじみのある職種名でも、詳細に記入・入力することが必要です。

「看護師」や「調理人」など、仕事自体は誰でもなじみのある職種名ですが、求人票・求人情報で募集中の仕事の内容はそれだけではわかりません。

例えば、看護師であれば病院/診療所/介護施設などの別、ベッド数や看護師の人数などの施設の規模、診療科目や入院/外来の別など、調理人であれば料理の種類、店舗の席数などの規模や作業内容など、各職場で異なります。

取り扱う製品、担当する業務範囲、使用する機材などを詳しく記入・入力していただくことで、仕事の内容が具体的なイメージとして求職者の方に伝わります。

また、経験を問わずに募集する場合は、専門用語を避け、初めての方でもどんな仕事なのかがイメージできるような記入・入力を心がけてください。未経験者にとって、その仕事ができるかどうか不安に思うということは、応募をためらう原因となります。

必要な免許・資格、技能、経験などをわかりやすく記入・入力してください。

免許、資格、技能、経験などは、その職務にとって、必要不可欠であるのか、あれば望ましいのかについても明確にして記入・入力してください。免許・資格が入社後に取得可能な場合、さらに資格取得の援助制度がある場合は、その旨も追加するとよいでしょう。経験者を募集される場合は、どの程度の経験が必要なのか詳細に記入・入力してください。

ご注意

少しでもレベルの高い応募者が欲しいと思われるのは会社としては当然のことですが、記入・入力内容によっては誤解を与えることになりかねません。学歴や免許・資格、技能、経験は必須であるのか、また、その水準はどのくらいであるのか明確に記入・入力してください。

また、免許・資格等による優遇措置がある場合にも、「求人に関する特記事項」欄等に具体的に記入・入力してください。

POINT3 賃金は正確にわかりやすく記入・入力しましょう

賃金については、正確にわかりやすく記入・入力することが重要です。

求人票・求人情報の「賃金」欄は、「基本給」、「定額的に支払われる手当」、「固定残業代」、「その他の手当等付記事項」等の各欄があり、それぞれに該当するものを記入・入力します。

また、基本給+定額手当以外の各種手当を含む総支給額を伝えることにより、求職者の方々は支給される賃金について把握でき、就職後の生活をイメージしやすくなります。この場合は「賃金」欄とは別に、「求人に関する特記事項」欄に追加して記入・入力してください。

さらに、「昇給」、「賞与」欄についても、実績ベースで正確に記入・入力することで誤解がなくわかりやすい求人となります。

「求人に関する特記事項」欄に追加する内容は、例えば次のようなものです。

  • 求人者が想定する残業手当等の諸手当(通勤手当を除く。)を含む総支給額の下限(初任給)

  • 求人者が想定する経験のある方に対する下限給与額

  • 在職従業員の具体的賃金例

  • 世帯主・一人住まい等、家庭環境に応じて考慮される場合はその額

【記入・入力例】

[賃金支給例:総支給額(各種手当を含む総支給額。通勤手当は除く。)]

未経験者:18万円(世帯有21万円から)

経験者:総額25万円以上(当社基準に基づく経験評価による。)

(具体例)35歳 同業他社経験10年 総支給額30万円 残業手当20時間/月で約5万円

ご注意

勤続年数が非常に長い社員の基本給を上限額として表示した場合や総支給額算出の際に過度な残業を行った場合、営業職において最大限の契約を取り付けたときに特別に支給される金額を表示した場合は、実際に支払われる賃金がせっかく採用した方の期待を下回るものとなり早期退職につながりかねません。平均的な実態を求人票・求人情報に記入・入力していただくようお願いします。

POINT4 福利厚生や研修制度等の補足情報を記入・入力しましょう

福利厚生や研修制度等の補足情報もイメージアップにつながります。

特に未経験者を募集する場合、研修制度や資格取得の支援制度などは初めての仕事に対する不安を和らげ、応募機会を増やすきっかけとなります。また、入社1年後、3年後といった将来像を記入・入力することで、入社後の自分をイメージしやすくなり、応募のきっかけになることもあります。

なお、試用期間がある場合は、その期間中の待遇等をきちんと明示することで、後々のトラブル防止に役立ちますので、「試用期間」は正確に記入・入力しましょう。

【記入・入力例】

  • 「夏期・冬期にそれぞれ1週間以上の長期休暇を取得できます。」

  • 「当社では、勤続年数に応じて長期間の休暇が取得できる特別休暇制度を導入しています。」

  • 「採用後は、約1週間の一般導入教育を実施するとともに、配属部署において3週間の実習を行います。」

  • 「当社研修プログラムに基づく階層的研修を実施しており、確実に技術力智得できます。」

  • 「入社3年程度で職場のリーダーになっていただきます。」

POINT5 企業や求人の魅力をアピールしましょう

求職中の方々は再就職先を真剣に探そうと求人票・求人情報を注意深く見ています。募集をためらっているとしたら、その企業のよさや求人の魅力が伝わっていないためである可能性があります。求職者が「求めている求人」とはどのような求人なのか検討し、求職者が魅力を感じる求人をアピールしましょう。

【求職者が魅力を感じるアピールポイントの例】

  1. 資格取得や技能習得、能力向上等に対する支援

  2. 能力主義による昇給、昇格など、本人の実力・成績次第で評価を得られる人事制度

  3. ノルマに追われることなく安定収入が得られる求人

  4. 経験がなくても受け入れ可能な求人

  5. 家事・育児等による時間調整が容易な職場

※この他にもいろいろなアピールポイントがあると思います。

「ここがわが社のアピールポイント」という点について、上記の例を参考に洗い出してみましょう。

1 資格取得や技能習得、能力向上等に対する支援を行っていることをアピール!

最近は資格取得や技能習得、能力向上等に熱心な方も多く、そうした方々にとって資格取得や研修制度の情報は注目されています。資格取得により賃金等がアッブするなど、レベルアップに対する評価を行っている場合も記入・入力してください。

【記入・入力例】

  • ファイナンシャル・プランニング技能士ほか資格取得支援制度(費用半額当社負担)があります。

  • 入社後、クレーン免許・玉掛技能者資格を取得できます(取得費用は会社負担)。

  • パソコンの基礎知識があれば、CADは当社で丁寧に指導します。

  • 資格取得者には特に技術手当を支給します。

2 本人の実力・成績次第で賃金アップや早期昇格など、個人の評価が明確なことをアピール!

年齢や勤務年数よりも、本人の実力・成績を重視し、昇給・昇格を行うなどの人事評価を行っている場合は、実例を含めて紹介してください。

【記入・入力例】

  • 当社は勤務年数に関わらず、成績に応じて昇給・昇進を行っています。

<実績例>入社5年目 28歳 平均月収◯万円

<実績例>当営業所の所長は入社10年目 35歳です。

3 個人のノルマ等がなく、収入が安定していることをアピール!

個人ノルマ等による成果主義によらないで、毎月の収入が安定していることを望む求職者の方々もいらっしゃいます。収入等の安定度もまたアピールポイントとなります。

【記入・入力例】

  • 訪問先は固定されており、新商品の紹介を行うなどのコミュニケーションが日常業務となります。

  • 固定ルートの営業で個人ノルマはありません。賃金は経験年数に応じて昇給します。

4 経験がない方でも安心して働けることをアピール!

短い期間で仕事を覚えられる軽作業などの場合、具体的にどのように仕事を覚えてもらうのか等を記入・入力することにより、応募者に安心感をもっていただくことができます。

【記入・入力例】

  • 入社初日に基本的業務の説明を行います。軽作業なのでどなたでも簡単に覚えることができる作業です。

  • 入社後1週間の業務研修を行います。その後は業務を行いながら指導しますので、未経験の方も安心して働けます。

  • 入社後、1年間は先輩社員と一緒に業務を行います。業務を覚えていただくまで、責任を持って指導いたします。

5 家庭の都合等による時間調整が容易な職場であることをアピール!

求職中の方々の中には、家庭の都合等により一部の時間しか勤務できない事情を抱えている方も少なくありません。子供の学校行事や家事、介護等の事情などによる時間調整が容易な職場である場合は、その点も記入・入力するとよいでしょう。

【記入・入力例】

  • 勤務時間はご相談に応じますので、家事・育児等の都合に合わせて働くことができます。

POINT6 画像情報を追加して視覚的にアピールしましょう

ここまでは、求人票・求人情報の記入・入力内容について解説してきましたが、それだけでは伝わらない職場の様子や業務内容などでアピールしたい点を、画像情報として求職者の方にご提供しています。

画像情報の登録は簡単です。会社の外観や作業風景、取扱商品などを撮影いただいた画像情報か、貴社のパンフレットやホームページなどの画像情報を、求人者マイページから登録してください。

視覚的アピール

ハローワークの紹介で採用に結びつかなかった場合、求職者にとっては「思ったとおりの求人ではなかった」、一方、求人者にとっては「必要な経験・資格が足りない」など、その原因は「仕事の内容の相違」、「労働条件の相違」、「技術・経験の相違」などがあげられます。そのような双方のミスマッチが生じることのないよう、求人票・求人情報は具体的かつ詳細に記入・入力してください。

【ご参考】職種別記入・入力例

求人の申込みに当たっては、上記についてご留意いただくとともに、次のページもご確認ください。

また、以下の職種別記入・入力例もご参考にしてください。

1 専門的・技術的職業

機械技術者 土木技術者・建築技術者 システムエンジニア

2 事務的職業

一般事務員 経理事務員

3 医療関係の職業

看護師 薬剤師 看護助手 歯科衛生士

4 福祉関係の職業

介護福祉士 ケアマネージャー(介護支援専門員) 訪問介護員 介護職員 保育士 ポイント

5 販売・サービスの職業

小売店販売員 ホールスタッフ 営業員 理美容師 調理

6 運輸・運転の職業

貨物自動車運転手 タクシー運転手 配達員

7 生産工程・技能の職業

製造工・組立工 電気・ガス溶接工 自動車整備・修理工

8 保安の職業

警備員

9 建設土木・労務の職業

建設・土木作業員 清掃員 倉庫作業員 電気工事作業員